米メタ、1万人の追加削減を発表
(CNN) 米フェイスブックの親会社メタは14日、今後約2カ月で1万人規模の人員を削減する方針を明らかにした。
ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は14日、フェイスブックへの投稿で、来月末に技術部門、5月末に事業部門の人員削減を予定していると発表。いくつかのケースでは、削減完了に年末までかかる可能性もあると述べた。
全体で約1万人を削減し、未採用の求人枠も5000人分縮小する。
メタの従業員は2020年3月以降、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)にともなう需要増大で2倍近くに増え、昨年9月の時点では8万7314人だった。同11月に発表された1万人の削減と今後の計画を合わせると、約25%減の6万6000人前後になる計算だ。
追加削減の発表を受けて、メタの株価は14日の取引開始後に4%あまり上昇した。
IT業界では同社以外にも多くの企業が、パンデミック下での急成長から転じ、採用凍結や人員削減に踏み切っている。
ザッカーバーグ氏は14日の投稿で、昨年は世界経済の変化や競争圧力の増大、成長鈍化などによる危機を思い知らされたと振り返り、今後も金利上昇や不安定な世界情勢、規制強化による影響が続く可能性に備える必要があると強調した。