ロシア、ベラルーシに戦術核配備へ プーチン氏が表明
(CNN) ロシアのプーチン大統領は25日、隣国ベラルーシに戦術核兵器を配備する計画を発表した。国営テレビ「ロシア1」とのインタビューで語った。
プーチン氏はこの中で、ベラルーシに戦術核兵器用の特殊な保管施設を建設する作業を7月初めまでに完了させると表明した。
すでに核弾頭の搭載が可能な短距離弾道ミサイル「イスカンデル」を、ベラルーシに送り込んだことも明らかにした。
また、これまでにベラルーシ空軍機10機を改造して核弾頭の搭載を可能にし、改造機の操縦訓練を来月初めから開始する予定だと述べた。
ベラルーシは1990年代初頭の独立にともない、旧ソ連時代の大量破壊兵器をすべてロシアに引き渡すことで合意。それ以来、領内に核兵器は配置されていない。
ベラルーシは昨年2月、ロシア軍がウクライナ侵攻を開始した時の拠点になった。同国が今後さらに攻撃の拠点に使われたり、ベラルーシ軍自体が参戦したりする事態が懸念されている。
プーチン氏はこれまでも「核戦争の脅威が強まっている」との警告を発し、核兵器の先制使用に踏み切る可能性を示唆してきた。