ロシアのウクライナ東部総攻撃「失敗は明白」、英国防省

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ロシア軍制服組トップのゲラシモフ参謀総長/Sefa Karacan/Anadolu Agency/Getty Images/FILE

ロシア軍制服組トップのゲラシモフ参謀総長/Sefa Karacan/Anadolu Agency/Getty Images/FILE

(CNN) 英国防省は1日、ロシア軍によるウクライナ東部ドンバス地方の支配地拡大を狙う冬季の総攻撃は「失敗したことがより明白になっている」との分析結果を示した。

この総攻撃は今年1月11日にウクライナでの軍事作戦の総司令官に任命された、ロシア軍制服組トップのゲラシモフ参謀総長の優先的な任務だったと指摘。同参謀総長は「ロシア大統領府が軍事作戦での失敗を容認する限界を押し広げている」とも報告した。

ドンバス地方は東部のドネツク、ルハンスク両州から成る。ドンバスの前線のいくつかの方面でロシア軍はわずかな戦果しか得られなかったが、数万人規模の死傷者が出る代価を支払ったと説明。「昨年秋の部分的な動員令で獲得した人的資源の一時的な強みを無駄にしたことになる」と続けた。

ゲラシモフ氏の参謀総長の在任期間は10年になる。「同氏はロシアの政治指導者がどこまで失敗に耐えられるのかの限界を押し広げている」とした。ロシアによる侵攻開始後、プーチン大統領が選んだ総司令官はゲラシモフ氏で4人目だった。

米軍の退役中将は、ロシア大統領府で「身内」ともみなされてきたゲラシモフ氏の総司令官起用が発表された際、当惑を覚えたともCNNの取材に明かしていた。「ゲラシモフ氏に詰め腹を切らせることもあり得る」と話してもいた。

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