ロシアの隣国への戦術核配備、中国との共同声明は「空約束」 NATO事務総長
(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は5日、ベルギー・ブリュッセルで記者団に対し、ロシアが先ごろ隣国のベラルーシに戦術核兵器を配備すると発表したことを取り上げ、中ロが3月に発表した共同声明が「空約束」であることを示していると語った。
中国とロシアは3月、ロシアによるウクライナでの戦争をめぐって共同声明を発表した。このなかで、中国の習近平(シーチンピン)国家主席は、中国が常に平和と対話を支持し、歴史の正しい側にしっかりといると述べていた。習氏は、ロシアのプーチン大統領と緊密に連絡を保ち、中ロ関係の安定し持続的な発展の道を開くことを望むとしていた。
ストルテンベルグ氏は、中国がロシアの侵略を非難することを拒否し、ロシアのプロパガンダを繰り返し、ロシア経済を支えていると述べた。
ストルテンベルグ氏は、NATO加盟国は中国がロシアに対して殺傷能力のある兵器の提供を行うことは重大な結果を及ぼす歴史的な過ちだと明言していると言い添えた。