ロシア軍のバフムートでの進攻、「非常に遅い」 西側当局者
(CNN) 西側当局者は5日、ウクライナ東部バフムートでの戦況について、ロシア軍は大量の兵士を投入して大きな損失を被ったものの、過去6カ月間の進攻の状況は非常に遅いと述べた。
当局者は、ロシア軍の過去数週間の進攻具合は「数メートル単位で計測できる」と述べた。ロシアの民間軍事会社ワグネルのトップ、エフゲニー・プリゴジン氏が先ごろバフムートを掌握したと主張したことについて「かなり絶望的な」試みと形容した。
当局者は、プリゴジン氏の主張について、どちらかといえばロシア国内向けだったとの見方を示した。ロシア側は依然としてバフムートを完全に掌握できてはおらず、ウクライナ軍が今後もロシア軍とワグネルに抵抗できるとの見通しを示した。
当局者によれば、ウクライナ軍は兵員の損耗についてロシア軍よりもはるかにうまく管理できているという。
当局者によれば、ウクライナ軍はバフムートで部隊の入れ替えができており、兵士は休息と回復ができているという。ウクライナ軍は追加の部隊を投入しているほか、北大西洋条約機構(NATO)などが供給した新しい兵器も獲得しているとした。
戦闘は現在、小康状態となっているが、これは悪天候などが影響している。そのほかにも、両軍の消耗や、ウクライナ軍の反攻が予想されるためだという。