実行犯など背後関係の捜査難航、バルト海のガス輸送管爆破

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爆破されたノルドストリーム2から発生した泡が海面に=2022年9月28日/Swedish Coast Guard/AP/FILE

爆破されたノルドストリーム2から発生した泡が海面に=2022年9月28日/Swedish Coast Guard/AP/FILE

(CNN) ロシアとドイツをバルト海を通じてつなぐ天然ガスの海底パイプライン「ノルドストリーム」で昨年9月に発生した爆破でスウェーデン当局は8日までに、爆破の背後関係などを突き止める捜査が「難航」していることを認めた。

爆破はスウェーデンとデンマークの海域で起き、同パイプラインの2本の4カ所で穴が開いていた。

捜査に当たるスウェーデンの検察官は声明で、これまで入手した物証などを踏まえ、爆破は重大な妨害工作に関係していることを確認。その上で犯行の背後関係などに関する捜査が難しい局面に陥っていると指摘した。

爆破がバルト海の水深約80メートルの海底で起きた事実にも注意を向けた。

爆破をめぐっては思惑も絡んだ様々な見方が出ている。同検察官は臆測は続行している捜査に影響をもたらさないとし、分析や犯行現場での調べで得た事実や情報などに基づいて進めると強調した。

米紙ニューヨーク・タイムズは最近、「親ウクライナのグループ」が爆破の背後にいる可能性があると伝えていた。新たな諜報(ちょうほう)に基づく報道だったが、米情報機関当局者の間ではこの諜報の評価で意見が大きく割れているともした。ウクライナ側は先月、爆破には一切関与していないと主張してもいた。

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