NATO事務総長、スウェーデンの加盟「確信」 フィンランド加盟後初インタビュー
(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は7日までに、スウェーデンのNATO加盟について、トルコとハンガリーが反対しているものの加盟は実現する見通しだと述べた。
ストルテンベルグ氏がインタビューに応じるのは、フィンランドのNATO加盟後初めて。
ストルテンベルグ氏はCNNのインタビューで「私はスウェーデンが(NATO)加盟国になるものと確信している。マドリードでの首脳会議で、トルコを含む全NATO加盟国がスウェーデンを招待したからだ」と述べた。
フィンランドは4日、正式に31番目のNATO加盟国となった。NATOとロシアの境界線には新たに約1300キロが加わり、欧州北東部の安全保障情勢は大きく変化した。
ただ、スウェーデンの加盟は、NATO加盟国であるトルコとハンガリーの反対で難航している。加盟規則上、あらゆる加盟国が新規国の加盟に拒否権を行使できるためだ。
フィンランドの加盟を受け、ウクライナからもNATO加盟を求める声が改めて上がった。
バイデン米政権は4日、ウクライナへの計26億ドル(約3400億円)規模の追加軍事支援を発表。これはNATOによるウクライナ支援策の一環となる。ウクライナは米国やNATOの生産能力を上回るペースで武器弾薬を消費しているが、ストルテンベルグ氏はさらなるニーズを満たすために生産を増強すると約束した。