「最大都市」はメルボルンに、人口比でシドニー抜く 豪
(CNN) オーストラリア南東部ビクトリア州の州都メルボルンが、境界の変更に伴い、人口比でニューサウスウェールズ州のシドニーを抜いて同国の最大都市になった。
CNN提携局の9ニュースによると、メルボルン市の境界が変更され、メルトン地区がメルボルンに編入されたことに伴い、メルボルンの人口がシドニーを上回った。
オーストラリア政府は2022年の人口統計の中で、メルボルンは31~32年にシドニーを抜いてオーストラリアの最大都市になると予想していた。
しかし最新の集計でメルボルンの人口は約580万人となり、シドニーを1万9000人ほど上回った。
マッコーリー大学のニック・パール氏はこの理由について、「シドニーを離れてオーストラリアの別の場所に転出する人の方が、転入する人よりも多い。一方メルボルンの場合、年によっては転入者が転出者を上回っている」とラジオ局の2GBに解説している。
ただ、シドニーもメルボルンも人口は増え続けると予想され、両都市とも出生率低下の影響は移住者によって「相殺される」だろうと同氏は言い添えた。
オーストラリア国立大学のリズ・アレン氏は、メルボルンの人口増加の主な要因として、この10年間の国外からの移住者や、オーストラリア国内からの転入者、出生による自然増を挙げ、「メルボルンはこのところ、海外からオーストラリアに移住する人たち、特にインド出身者の間で魅力が高まっている」とCNNへの電子メールで指摘した。