ビリヤードの大会に環境活動家が乱入、粉末塗料で妨害 英
(CNN) 英国で開催されたビリヤード競技の一種「スヌーカー」の国際選手権大会に環境活動家が乱入し、粉末塗料をまき散らして試合を妨害した。
大会はイングランド中部シェフィールドのクルーシブル劇場で開催された。17日の試合中、化石燃料の使用停止を訴える環境保護団体「ジャスト・ストップ・オイル(JSO)」のTシャツを着た男性メンバー(52)が台に上ってひざまずき、袋に入ったオレンジ色の粉末塗料をすべてぶちまけた。男性はその後、警備員に取り押さえられて場外へ誘導された。
現場の映像には、別の台で進んでいた試合を妨害しようとした女性メンバー(25)の姿も映っているが、こちらは審判に阻止されて連れ去られた。
ほんの数秒の出来事だったが、後始末には時間がかかった。粉末をかけられた台は張り替える必要があり、試合が18日に延期された。もう一方の台の試合は40分ほど遅れて再開した。
JSOはメンバー2人の名前を公表し、英スポーツ界に化石燃料反対運動への参加を求めるのが目的だったと説明した。
地元警察は18日、この男女が器物損壊容疑で逮捕されたと述べた。
JSOのメンバーは昨年、ロンドンのナショナルギャラリーでゴッホの名画「ひまわり」にスープをかける騒ぎも起こしていた。
また、イングランド北西部リバプール郊外で15日に開催された競馬レース「グランドナショナル」では、動物愛護団体が警備を突破してコースに侵入したためにスタートが遅れ、100人あまりが逮捕された。