スーダンの戦闘員、衛生研究所を奪取 WHOが「生物学的リスク」警告
高位の医療関係者はCNNに対し、病気のサンプルなどを保管する研究室がRSFによって制圧されたと述べた。WHOは研究室制圧に関してどの勢力に責任があるか明言しなかったものの、医療技術者が施設に近づけない状況だと述べた。
WHOのスーダン代表を務めるニマ・サイード・アビド博士は、「研究室にはポリオやはしか、コレラの分離株があることから、極めて危険な状況だ」と説明。「戦闘当事者の一つが中心的な公衆衛生研究所を占拠したことに関連し、甚大な生物リスクが生じている」とも述べた。
WHOはCNNに寄せた声明で「訓練を受けた技術員はもう研究所にアクセスできない状況」で、停電も起きていると説明。この結果、「医療目的で保管されている生物学的物質を適切に管理することは不可能になっている」と述べた。
研究所の責任者によると、枯渇しつつある血液バッグの在庫が停電により腐る恐れもあるという。
CNNはRSFにコメントを求めている。