欧州で殺害された身元不明の女性22人、手がかり求め情報公開
(CNN) 国際刑事警察機構(インターポール)は10日、ベルギー、ドイツ、オランダで過去数十年の間に殺害された女性22人の情報を公開し、身元の特定につながる情報の提供を呼びかけた。
インターポールによると、それぞれの殺人事件は10~40年前に発生し、未解決事件として扱われている。警察が集中的な捜査を行ったにもかかわらず、これまで身元は特定できておらず、他国の出身だった可能性もある。
インターポールのユルゲン・ストック事務総長は「たった1つの断片的な情報でも手がかりになり得る」とツイートした。
各被害者については、復顔画像や所持品に関する情報、衣類、アクセサリー、タトゥー、遺体発見場所の写真などが公表され、「突然失踪した友人、家族、同僚のことを覚えていたら参照を。もし何らかの情報を持っていれば、各ページのフォームから当該国の警察に連絡してください」と呼びかけている。
井戸の中で発見された女性は濃いチェック柄のショートパンツを履いていた/Interpol
被害者の女性は各事件の特徴と番号によって分類されている。1番目の未解決事件は「井戸の中の女性」。1991年、ベルギーの首都ブリュッセル近郊で、雨水井戸の中から女性の遺体が見つかった。遺体は2年前から井戸の中にあった可能性がある。発見時の年齢は30~55歳、身長は154センチだった。
井戸の中で発見された女性が着ていたシャツ/Interpol
左腕に花のタトゥーを入れていた別の女性は92年、ベルギー・アントワープの川の中で遺体が見つかった。暴行されて死亡したことが分かっているが、身元は特定されていない。推定年齢は20~50歳だった。
ベルギー、ドイツ、オランダの警察は、インターポールと連携してそれぞれの女性に関する情報提供を求めている。詳しい内容はインターポールのウェブサイトに掲載されている。