インドによるロシア産原油の転売、EU外交トップが取り締まり求める

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欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表=13日、スウェーデンのマルスタ/Christine Olsson/TT News Agency/AFP/Getty Images

欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表=13日、スウェーデンのマルスタ/Christine Olsson/TT News Agency/AFP/Getty Images

(CNN) 欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表は、インドがロシア産の原油を精製して欧州に転売していることについて、EUは取り締まりを行うべきだとの見方を示した。

ボレル氏は英紙フィナンシャル・タイムズの16日のインタビューで、ロシアからインドに石油が流れているのを止めるために行動を起こすべきだと述べた。インドは、ロシアがウクライナに侵攻を開始して以降、ロシア産原油の最大の買い手のひとつとなっている。

ボレル氏は、ディーゼルやガソリンがインドから欧州に入ってきて、それらがロシアの原油によって生産されたものだとしたら、それは制裁の回避であり、EU加盟国は対策を講じる必要があるとの見方を示した。

そうした製品が売られるのは買い手がいるからで、誰が購入しているのかを確認しなければならないとした。

EUはこれまでのところ、インドがロシア産原油を欧州に転売することについて取り締まりは行っていない。しかし、ボレル氏によれば、16日に会談する予定のインド外相にこの問題を提起するという。

ロシアによるウクライナ侵攻と侵攻を受けた制裁が科される前は、欧州は長い間、ロシア産のエネルギーの最大の買い手だった。EUは自身のような大手の輸入国からの禁輸措置がロシア経済に対する圧力となることを期待していたものの、ロシア政府はアジアに別の買い手を発見した。

インドは石油の80%を輸入しているが、ロシアによるウクライナ侵攻前は、ロシアからの輸入は2~3%程度にとどまっていた。しかし、昨年、原油価格が高騰すると、インド政府は大幅な割引価格を利用してロシアからの輸入を増やしていった。

国際エネルギー機関(IEA)の報告書によれば、ロシアの石油輸出は4月、1年以上前にウクライナへの侵攻を行って以降最高の水準に達した。

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