黒海の穀物輸出合意、破綻なら栄養不足の人々が急増 国際組織が警告

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国連がチャーターした船にケニアへ輸出する小麦を積み込む様子=2月18日、ウクライナ/Oleksandr Gimanov/AFP/Getty Images

国連がチャーターした船にケニアへ輸出する小麦を積み込む様子=2月18日、ウクライナ/Oleksandr Gimanov/AFP/Getty Images

(CNN) 国際的な人道支援組織「国際救済委員会(IRC)」は16日、黒海を経由したウクライナ産穀物の輸出に関する合意について、期限延長が世界の食料供給の安全保障に対する「将来のショック」を抑えるためには重要だと述べた。

IRCは、合意の期限切れが迫っており、記録的な食料難の時代に食品市場がさらに不安定になる危険性があると指摘。今年は79カ国の3億4900万人が深刻な食料不足に陥ると推計されるなか、穀物輸出の合意は延長されなければならないと述べた。

穀物輸出の合意は延長がなければ今月18日に期限切れとなる。

IRCによれば、東アフリカの国々への輸出のうち最大90%が輸出合意によって支えられたもの。これらの輸出が止まった場合、栄養不足の人々が急増し、2023年には約1900万人に達するという。

IRCの東アフリカ緊急ディレクターは声明で、食料や手頃な価格の肥料が不足することで食料価格が上昇しており、ソマリアなどの国の人々にとって、「次の日に食事をとる余裕があるかどうかを予測すること」が難しくなっていると述べた。

同ディレクターは、合意の期限切れは飢餓と栄養失調の水準を高め、東アフリカにさらなる惨事を引き起こす可能性が高いと指摘。合意の建設的な延長は、より多くの食料を世界のシステムの中に取り込むことを意味し、その結果、高騰するコストを引き下げ、市場の安定を維持することにつながるとした。

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