バフムートで死亡した米国人の身元が判明
(CNN) ウクライナ東部の激戦地バフムートでロシア軍の砲撃により今週死亡した米国人1人が、米陸軍特殊部隊の元隊員と特定された。故人の親友であり、ウクライナで活動する非営利団体の創設者が明らかにした。
戦死したのは米陸軍のニコラス・メイマー元2等軍曹。CNNに提供された本人の軍務記録によると、20年以上軍務に服した後、2018年に退役している。
ペリー・ブラックバーン退役中佐がCNNに明らかにしたところによると、当時メイマー氏がいたバフムート市内の建物に砲弾が直撃。後になって建物が崩落したことが分かった。メイマー氏と共にいたウクライナ軍兵士は、同氏が崩れた建物に閉じ込められたか、ロシア軍の砲撃の「集中砲火」で死亡したと考えたという。
メイマー氏の友人で、ウクライナで活動する米国人の一人は砲撃時の状況について、現場にいた多くの米国人とウクライナ人は逃げることができたと説明。不幸にもメイマー氏は逃げられなかったと言い添えた。
ロシアの民間軍事会社ワグネルを率いるエフゲニー・プリゴジン氏は16日、SNSテレグラムに投稿された動画で、バフムートでの戦闘により米国人1人が戦死したと主張していた。
動画にはプリゴジン氏が遺体を確認し、米国の身分証とする書類を掲げているとみられる様子も映っている。
メイマー氏の家族にコメントを求めたが、CNNへの返答はなかった。ただ同氏の親族の一人は米アイダホ州の地元紙の取材に答え、動画の遺体がメイマー氏だと確認した。