ロシア民間軍事会社ワグネルのトップ、バフムートで米国人戦死と主張
(CNN) ロシアの民間軍事会社ワグネルを率いるエフゲニー・プリゴジン氏は16日にSNSテレグラムに投稿された動画で、ウクライナ東部の激戦地バフムートでの戦闘で米国人1人が戦死したと主張した。
動画は親政権派の軍事ブロガー、アレクサンドル・シモノフ氏が「アルチェモフスク(バフムートのロシア語名)西部にあるワグネルの前進陣地に向かっている」と発言するところから始まる。
動画は夜間に撮影されたもので、迫撃砲のものと思われる音が響いている。兵士たちが「避難しろ。西側から迫撃砲で攻撃されている」と叫ぶ声も聞こえる。
プリゴジン氏が遺体を確認し、米国の身分証とされる書類を掲げる様子も見える。
CNNは映像が本物か検証できておらず、動画に映っている遺体の国籍についても確認できていない。
プリゴジン氏は「我々は彼を米国に引き渡す。棺(ひつぎ)に入れ、敬意を表して米国旗で包むことにする。彼はおじいさんのようにベッドで死んだのではなく、戦死したのであり、おそらく価値ある死を遂げたのだから」と語っている。
兵士の一人は、死亡した男性は撃ち返してきていたと主張。プリゴジン氏も「彼は撃ち返してきて戦死した」と応じている。
プリゴジン氏とワグネルはしばしば宣伝目的で動画を投稿しており、本物の映像にプロパガンダの主張を混ぜることが多い。CNNは米国務省にコメントを求めている。