ウクライナ首都キーウに「異例の」密度の攻撃、3人負傷
(CNN) ウクライナの首都キーウが16日未明、「異例の」密度の攻撃を受けた。軍当局者がSNSテレグラムへの投稿で明らかにした。キーウのクリチコ市長によると、少なくとも3人が負傷したとの情報がある。
キーウ軍政当局トップを務めるセルヒイ・ポプコ氏によると、ロシアは今回、無人機(UAV)や巡航ミサイル、おそらく弾道ミサイルも使用し、多方向から同時攻撃を仕掛けた。攻撃は異例の密度で行われ、考えうる最短の時間に最多の数の攻撃ミサイルが使用されたという。
ポプコ氏はまた、キーウ上空に入った敵の目標の大半は探知、破壊されたとも明らかにした。
ポプコ氏によると、キーウが攻撃を受けるのは5月に入って8回目。
キーウの複数の地区で破片の落下が報告されたという。最も大きな被害が報告されたのはソロミアンスキー地区で、非居住用の建物や複数の車両が炎上した。
ポプコ氏は「キーウ市民の命を救ってくれた防空システムに感謝する」としている。
キーウではこの日未明、複数の爆発音が聞こえ、民間人に避難命令が出された。
クリチコ市長は初期情報の内容として、ソロミアンスキー地区で少なくとも3人が負傷したと説明。破片の落下により、車の炎上や大型ビルの損傷といった被害が出ていると付け加えた。