越境攻撃主張する反プーチン派組織、作戦は「継続中」と強調
(CNN) ロシア南西部ベルゴロド州への越境攻撃を実行したと主張している反プーチン政権派のロシア人組織の戦闘員らは24日、攻撃を称賛する一方で作戦は「継続中」だとの見解を示した。
「自由ロシア軍団」の「シーザー」と呼ばれるメンバーは「襲撃の効果はすさまじかった」と記者団に語った。
ウクライナ北東部スーミ州で記者らが戦闘員に取材する中で、シーザーは「インターネット全体がざわつき、沸き返った」とCNNに語った。
「ロシア義勇軍団」の指揮官、デニス・ニキティン氏は作戦は継続中だと指摘。「第1段階は成功だと考えている。だが作戦は続いている」と述べた。
ニキティン氏はまた、ロシア義勇軍団とウクライナ軍との関係についても言及。「ウクライナ国内で行うあらゆることは当然ウクライナ軍と連携を取っている」が、「国境を越えたところでの判断は我々が行っている」と説明した。
ウクライナ政府は、この2つの集団はロシアで独立した行動を取っていると述べ、距離を置いている。
シーザーはロシア軍の越境攻撃への対応は「あまりにも愚かで、遅い」と語った。自由ロシア軍団の戦闘員がロシア軍の機動部隊を破壊したとも主張。「ロシア軍に多くの死傷者が出た」という。
ロシア国防省は23日、ロシア軍が空爆や砲撃を行い、また部隊を展開して攻撃者らを撃退したと主張した。
今回の越境攻撃が大々的な触れ込みのあるウクライナ軍の反転攻勢の一部かとの問いに対し、シーザーは「そのようなものだと思う」と回答。ウクライナ軍は自由ロシア軍団に「小火器、大砲、重車両など全て」を提供しているという。
任務の全体的な目標については「ロシアを解放したい」などと述べた。