ロシア南西部ベルゴロド州へのドローン攻撃、9人負傷 州知事
(CNN) ロシア南西部ベルゴロド州のグラトコフ知事は24日、同州への夜間のドローン(無人機)攻撃で9人が負傷し、病院に搬送されたと明らかにした。前日には反プーチン大統領を掲げる勢力が同州で攻撃を実施したと主張していた。
ウクライナと国境を接するベルゴロド州では、一連のドローン攻撃により車や住宅、建物が損傷する被害が発生。グラトコフ氏は、23日はベルゴロドにとって「平穏な夜」とは言い難い状況だったと説明している。
ただ、グラトコフ氏によれば、ロシアの防空システムがドローンの「大半」を撃退した。
現在は約500人が州内各地の一時避難施設に身を寄せている。ウクライナと連携するロシア人義勇兵らが23日に侵入したと主張する町グレイボロンなど、一部地域ではまだ電力が復旧していないという。
ベルゴロド州への攻撃をめぐっては、「自由ロシア軍団」が23日、「平和維持活動」と形容する声明を発表。攻撃の目的は「ロシアとウクライナの境界に非武装地帯を設け、プーチン氏に仕える治安部隊を壊滅させ、抵抗拠点を作ってプーチン政権と戦うことは可能だとロシア国民に示すこと」だったとしている。