ウクライナ軍パイロットの訓練、NATOは紛争当事者にはならず 事務総長
(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は23日、NATO加盟国がウクライナ軍のパイロットに対して戦闘機F16の操縦訓練を支援しても、NATOやNATO加盟国が紛争の当事者になることはないと述べた。
ストルテンベルグ氏はブリュッセルで、欧州連合(EU)国防相理事会に先立ち、NATO加盟国の一部がウクライナ軍のパイロットにF16の訓練を開始するという決定について歓迎する姿勢を示した。
ストルテンベルグ氏は「自衛権は国連憲章に記されている。我々はウクライナが自衛権を維持することを支援している。それは、侵略戦争に対して、国連憲章や国際法を守ることを支援するという我々の権利だ。しかし、そのことで、NATOやNATO加盟国が紛争の当事者となるわけではない」などと語った。
米国のバイデン大統領は先週、主要7カ国(G7)の首脳に対して、米国が同盟国などと協力して、ウクライナ軍のパイロットに対してF16を含む「第4世代」の戦闘機の訓練を行うことについて支持する考えを明らかにしていた。
ロシア国営タス通信によれば、バイデン氏の支持表明を受けて、ロシアの外務次官は、ウクライナに対してF16が供与された場合、西側諸国にとっては「甚大なリスク」になると警告した。