越境攻撃者をウクライナ側に「撃退した」　ロシア国防省

（ＣＮＮ） ロシア国防省は２３日、同国南西部ベルゴロド州にウクライナから国境を越えて侵入した戦闘員をウクライナ領に撃退したと定例会見で明らかにした。

国防省は２２日、「コジンカ国境検問所やベルゴルド州グライボロンスキー地区の多くの民間施設への激しい砲撃後に、ウクライナの民族主義者で編成される部隊がロシア領に侵入した」と発表した。

国防省によると、ロシア軍は空爆や砲撃を行い、また部隊を展開して侵入者らを撃退。「民族主義者らは残らずウクライナ領へと撃退され、そこで完全にせん滅するまで砲撃を受け続けた」と説明した。

ロシアは国境を越えて自国領に入った集団について「ウクライナの集団」と言及したが、「自由ロシア軍団」と「ロシア義勇軍団」が攻撃の実行を主張した。この２つの集団は、ウクライナの防衛軍の一部として同国で戦っている反プーチン政権派のロシア人のグループだ。ウクライナの当局者はこれらの集団がロシア領内に入ったことは認めたが、独立した行動をとっていると主張している。

ロシア国防省の定例会見の約２時間前に、自由ロシア軍団は「自由ロシア軍団とロシア義勇軍団は引き続きベルゴロド州を解放する」とＳＮＳテレグラムに投稿した。