ロシア国境地帯に砲撃やドローン攻撃、ベルゴロド州で4人負傷
(CNN) ロシアのウクライナ国境付近で31日、砲撃やドローン(無人機)攻撃が相次ぎ、複数の負傷者が出た。ウクライナ東部のロシア支配地域では5人の死者が報告された。
ロシア南西部ベルゴロド州のグラトコフ知事は同日、SNS「テレグラム」への投稿で、同州シェベキノが大規模な砲撃を受け、4人が負傷したと発表した。
破片で首と背中に重傷を負った男性と、腕を負傷した女性が病院へ運ばれたという。
グラトコフ氏によれば、砲撃でアパート8棟と民家4棟、学校と行政機関のビル2棟が損壊した。
シェベキノと国境の町グレイボロンの子どもたちは避難することになり、まず300人が東方に位置するボロネジ州の州都ボロネジへ移動した。
同氏は30日、ウクライナ軍の砲撃で1人が死亡、2人が負傷したと発表していた。
ロシア南部クラスノダール地方では31日早朝、石油精製施設にドローンが突っ込んだ。
現場から約20キロ離れた別の石油精製施設でも同日、ドローン攻撃が原因とみられる火災が発生した。いずれも負傷者は出ていない。
またロシア国営RIAノーボスチ通信は31日、ウクライナ国境沿いの西部ブリャンスク州でドローン約10機がクリモフスキー地区への攻撃を試みたが、撃墜されたり、電子的に迎撃されたりしたと伝えた。被害は報じられていない。
一方、ウクライナ東部ルハンスク州を支配する親ロシア派「ルガンスク人民共和国」のパセチニク首長代行はテレグラムへの投稿で、同州カルパティの村がウクライナの砲撃を受けて5人が死亡、19人が負傷したと述べた。負傷者のうち2人が重傷だという。
CNNはこの主張について確認できていない。