プーチン氏の偽演説がラジオ放送、「ハッキングされた」 ロシア大統領府
(CNN) ロシア大統領府のペスコフ報道官は、プーチン大統領のものとされる「緊急演説」が一部のラジオ局で放送されたが、それは偽物だったとし、放送局がハッキングされたと述べた。ロシア国営タス通信が伝えた。
ペスコフ氏によれば、プーチン氏による演説はなく、一部のラジオ局がハッキングされた。こうした問題はすでに全て解決されたという。
ベルゴロド州政府によれば、今回の偽のメッセージは、ウクライナ軍がクルスク州、ベルゴロド州、ブリャンスク州に侵入し、これらの地域に戒厳令が発令されたというもの。全国的な動員令に関する署名が同日行われるとしたほか、3州の住民に避難を求めていた。
ベルゴロド州政府は、メッセージの目的はベルゴロドの住民に混乱を引き起こすことだとし、落ち着いて、信頼できる情報源だけを信じるよう要請した。
ウクライナと国境を接するベルゴロド州では、5月下旬にウクライナ軍と連携する反プーチン政権のロシア人らによる越境攻撃があったほか、ここ数日は砲撃が増加している。