ウクライナ南部ヘルソン州、600平方キロが水没 州当局トップ
(CNN) ウクライナ南部ヘルソン州の軍政当局トップ、オレクサンドル・プロクジン氏は6日に発生した同州ノバカホウカのダムの決壊に言及し、州内の少なくとも600平方キロが水没したと明らかにした。
プロクジン氏がSNSテレグラムに投稿した声明によると、流出した水の平均水位は5.61メートルに上昇した。
ダムの決壊により、ドニプロ川には大量の水が流れ込んだ。
西岸に比べ低い東岸は被害がより大きく、プロクジン氏によると、全水没地域のうち68%は東岸、32%は西岸だという。
プロクジン氏は、これまでに2000人近くが「危険地域」から避難して一時支援施設に収容され、食事の提供を受けていると明らかにした。
「極めて危険な状況で、ロシアの砲撃も絶え間なく続いているが、水没地域からの避難は継続している」「東岸の状況は極めて難しい。水位の上昇だけでなく、ロシアのテロや占領者に支援の意思がないことにも苦しめられている」(プロクジン氏)
ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、ドイツ紙ビルトに対し、ロシア軍が占領下の冠水地域で救助に向かう人々を遠くから撃っていると語った。ヘルソン州で救助に携わるボランティアの一人はCNNの取材に、ほぼ移動のたびにロシア軍の砲撃に直面していると話した。