洪水で避難中の市民に砲撃、9人負傷 ウクライナ南部

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(CNN) ダムの決壊で洪水が拡大しているウクライナ南部ヘルソン州の州都ヘルソン市では8日、市民の避難が続く中、ロシア軍の砲撃で少なくとも9人が負傷した。ウクライナ当局者が明らかにした。

ウクライナが任命したヘルソン州軍政当局トップ、オレクサンドル・プロクジン氏によると、負傷者には国家非常事態庁の職員2人、警官、医師、ドイツからのボランティアらが含まれる。男性1人が重傷を負い、集中治療を受けているという。

非常事態庁のクルク長官は「今日、ロシア軍は新たなテロ行為を行った。救助者らが活動している場所への大規模な砲撃だ」とロシアを非難した。

ロシアの支配下にあるヘルソン市ではノバカホウカのダムが6日に決壊した。大量の水がドニプロ川に流れ込み、下流では洪水が発生。救助隊員らは洪水地域の住民を避難させようと活動を続けている。

ロシアとウクライナは避難中の砲撃について互いに非難している。

また、両国はダム決壊の原因についても相手の破壊行為によるものと主張しているが、ダムが意図的に攻撃されたのか、構造的な欠陥によって決壊したのかは不明。

プロクジン氏は8日、ダム決壊で27集落が水に浸かり、家屋3000軒超が被災していると明らかにした。救助隊やボランティアが避難の誘導を続けており、これまでに2198人を避難させたという。

一方、ロシア大統領府の報道官によると、プーチン大統領は被災地の住民に必要なあらゆる支援を行うよう当局に指示した。

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