英国人一家に隣人が発砲、11歳の娘が死亡 仏西部
(CNN) フランス西部ブルターニュ地方に住む英国人一家が庭で隣人の男に撃たれ、11歳の娘が死亡、父母が負傷した。当局によると、男は境界の樹木などをめぐり、一家に腹を立てていたという。
現場はブルターニュ地方の町、サンテルボ。地元検察が11日に発表したところによると、オランダ人の年金生活者(71)が10日、隣の庭にいた一家に向かって発砲した後、ベルギー人の妻と自宅に立てこもった。
警察が午後10時に出動し、容疑者夫婦はその約1時間後に投降、拘束された。
撃たれた娘は病院で死亡が確認された。父親は命にかかわるけがを負って重体に陥ったが、現在の容体は安定している。母親も撃たれて負傷し、病院で手当てを受けている。もう1人の娘(8)は逃げ出して無事だったが、ショック状態で病院に収容された。
地元当局者がCNNに語ったところによると、容疑者は被害者一家が庭を手入れする際の騒音に不満を持ち、一家が境界の樹木を切り倒したために木陰がなくなったと腹を立てていた。両家が数年前から、隣接する土地をめぐって争っていたとの情報もある。
容疑者は自宅の敷地内から約10メートル離れた一家に向けて、3~4回発砲した疑い。家の中にライフル銃を取りに行き、父母を狙って撃ったとみられる。未成年者の故殺と殺人未遂の疑いで取り調べを受け、申し訳ないことをしたと話しているという。
容疑者の妻も、銃を家に持ち帰るなどして捜査を妨害した疑いで取り調べを受けている。