ワグネルの反乱、プーチン政権崩壊の「第1段階」 ウクライナ当局者
(CNN) ウクライナのダニロフ国家安全保障防衛会議書記は25日、ロシアの民間軍事会社ワグネルが起こしたロシア政府に対する反乱について、ロシアのプーチン政権の崩壊の第1段階だと述べた。
ダニロフ氏は、反乱を主導したワグネル創設者エフゲニー・プリゴジン氏について、「集団の一部であり、計画の一部であり、不安定化の過程の氷山の一角に過ぎない」と述べた。ダニロフ氏は、プーチン政権が背後から刃物で刺されたと形容し、即座に致命傷とはならないかもしれないが、そうなることは避けられず、「カウントダウンが始まった」と語った。
反プーチン政権の武装勢力は24日、支持者に対して、権力を掌握するためにワグネルの反乱を利用して決起するよう呼び掛けた。
ダニロフ氏は、ロシアでは治安部隊や当局者、新興財閥(オリガルヒ)などの不満を持った人々の集団が形成されており、そうした人々はプーチン大統領の行動が彼らの利益や存在にとって致命的であり、ロシアにとっても脅威だと考えていると指摘した。