ウクライナ東部へのミサイル攻撃、調整役を拘束と大統領 死者は11人に
(CNN) ウクライナの当局者は28日、東部ドネツク州のクラマトルスク中心部に対して27日に行われたロシアによるミサイル攻撃の結果、少なくとも11人が死亡したと明らかにした。
ウクライナ保安庁は、攻撃に関連して男1人を拘束したと発表した。攻撃前に現場のピザ店を偵察し、動画をロシア軍に送っていた疑いが持たれているという。
救助活動が行われる様子を見守る人々=27日、ウクライナ・東部ドネツク州クラマトルスク/Wojciech Grzedzinski/Anadolu Agency/Getty Images
ロシア国防省は、ミサイルが着弾したのはウクライナ軍の部隊が一時的に指揮所として使用していた地点だと主張している。
ウクライナのゼレンスキー大統領は28日夜の演説で、同国保安庁と警察の特殊部隊が今回のテロ攻撃を調整した人物を拘束したと述べた。
救急車へ運ばれる負傷者/Narciso Contreras/Anadolu Agency/Getty Images
攻撃を受けたレストランのがれき周辺を歩く人/Narciso Contreras/Anadolu Agency/Getty Images
ゼレンスキー氏によると、この人物は国家反逆罪で訴追されており、有罪になれば終身刑を言い渡される可能性がある。
同氏はクラマトルスクの攻撃に関与した人々を「人類の裏切り者」と形容。「ロシアのテロリストが生命を破壊するのに手を貸す者は、誰であれ最高刑に値する」と強調した。