メキシコを覆う異常な猛暑、3月以来の死者112人
(CNN) メキシコで異常な猛暑が続く影響で、今年3月以来、少なくとも112人が死亡した。保健当局が明らかにした。
報告によると、特に被害が大きいヌエボレオン州では64人の死亡が確認された。タマウリパス、ベラクルス、タバスコ、オアハカ、キンタナロー、ソノラ、カンペチェの各州でも数十人の死亡が報告されている。
熱中症関連の症状で治療を受けた人は、3月以来、少なくとも1559人に上った。
特に過去10日間あまりは記録的な暑さが続き、史上最高を更新した地域もある。所によっては最高気温45度を観測した。
北部タマウリパス州は28日、熱波のために少なくとも21人が死亡したと発表。州知事は熱波対策の行動計画と戦略の策定に当たる作業部会の設置を指示した。
同州保健局長は27日、州全土で猛暑が続く見通しだとツイートし、長時間日光を浴びることは避けて涼しく換気の良い場所で過ごすよう住民に呼びかけた。
メキシコや米南部の酷暑は、高気圧が停滞して空気を閉じ込め、気温が不快あるいは危険なレベルにまで上昇する「ヒートドーム」と呼ばれる現象に起因する。
記録を塗り替えるようなヒートドーム現象は、気候変動の影響で今後さらに頻度を増し、気温もさらに上昇すると予想されている。