仏全土で暴動続く 死亡少年の祖母が平静呼び掛け
マクロン大統領は暴動の原因究明に向けた手続きを開始し、3日に上下両院のトップ、4日には各地の市長220人と会談すると伝えられた。
政府は破損した防犯カメラの装置を今夏中に修理するため、推定2000万ユーロ(約3.1億円)の支出を予定している。
パリ南郊のライレローズ市では2日午前1時半ごろ、車に乗ったグループがジャンブラン市長の自宅に突入してその車に火を付け、市長の妻と幼い子ども2人のうち1人が負傷した。地元検察は殺人未遂事件として調べている。
ジャンブラン氏は当時、市役所に泊まり込んでいて留守だった。就寝中だった妻子は裏庭から逃げたが、妻はこの時にすねの骨を折ったとみられる。
検察によると、現場からコーラのびんに入った燃焼促進剤が見つかった。薬剤の種類は不明。当局が犯行グループの行方を追っている。
同市内では3日、ジャンブラン氏への連帯を表明する支持者ら数百人の行進があった。
中国外務省は2日、仏南部マルセイユで中国人観光客のグループを乗せたバスの窓が割られ、複数の軽傷者が出たとして、渡航者に警戒を呼び掛けた。バスが襲われた日時や負傷者の人数は不明だが、グループはすでにフランスを後にしたという。
マルセイユの中国総領事は仏当局に正式に抗議し、渡航者の安全確保を求めた。