プリゴジン氏の所在「コメントせず」 ロシア報道官
(CNN) ベラルーシのルカシェンコ大統領がロシアで反乱を起こした民間軍事会社ワグネルのトップ、エフゲニー・プリゴジン氏がロシア西部サンクトペテルブルクにいると明らかにしたことについて、ロシア大統領府のペスコフ報道官は6日、事実の認否を避けた。
ロシア政府はプリゴジン氏の所在を把握しているのかとのCNNの問いに対し、ペスコフ氏は「コメントしない」と答えた。
プリゴジン氏は6月24日以降、公の場に姿を現していない。
ルカシェンコ氏は6日の記者会見で、プリゴジン氏はベラルーシではなくロシアにいるとCNNに述べていた。
ペスコフ氏は後に行われた記者会見でも、プリゴジン氏の所在についてのコメントを控えた。同氏の現在の居場所をロシア政府は把握しているのかとの再度の問いに対しては、「我々はプリゴジン氏の動きを追跡していない。追跡する能力もなければ、追跡したいとも思っていない」と述べた。
ペスコフ氏はまた、ロシアのプーチン大統領とルカシェンコ氏が今後会談する予定であることを認めたが、ワグネルやプリゴジン氏について協議するかどうかは明らかにしなかった。
「会談の正確な日時はまだ決まっておらず、現時点では会談の議題がどのようなものになるのかなんとも言えない」と述べた。
ペスコフ氏はまた、ワグネルの反乱を終結させるための取り決めに従ってプリゴジン氏がベラルーシへ移動したとされる件について、プーチン氏とルカシェンコ氏が合意した条件の一つだったことを認めた。