ロシア旅行会社、クリミア訪問を中止しないよう呼び掛け 橋への攻撃受け
(CNN) ロシアの旅行会社が観光客に対してクリミア半島への旅の計画を中止しないよう呼び掛けている。これより前には、ウクライナがロシアとクリミア半島を結ぶケルチ橋(クリミア橋)に対して攻撃を行い移動に混乱が生じていた。
旅行会社「ラスピ・クリミアン」の責任者がロシアの観光業の業界団体に語ったところによれば、7月の終わりと8月に関してキャンセルが発生している。こうした時期のキャンセルには違約金が発生するという。
同責任者は、感情に基づいて決断を下さないよう観光客を説得しようとしていると語った。今後数日で普段の状況に戻ることを期待しているという。
ロシアの人々にとってクリミア半島は夏休みの人気の観光地となっている。しかし、橋の道路部分の一部が破壊され車両の主要なルートに影響が出た。
クリミア半島の旅行関連のSNSによれば、現地時間の18日午後1時の時点で、約700台の車がクリミア半島に入るために待機している。反対方向へ向かう車も約500が待機中だ。
列車の運行は遅れが出ているものの継続している。
ウクライナ南部の親ロシア派の幹部は、運転手に対して、ドネツク州やザポリージャ州、ヘルソン州を通過する陸路の利用を促している。この道はマリウポリやメリトポリを抜けるが、こうした地域にはウクライナ軍が定期的に長距離ミサイルによる攻撃を行っている。