韓国で開催のスカウト世界大会、台風接近で会場撤収
ソウル(CNN) 韓国南西部セマングムで開催されているボーイスカウト・ガールスカウトの世界大会「世界スカウトジャンボリー」の参加者らが、台風の接近で予定より1週間早くキャンプ地から撤収することになった。大会では先週、連日の猛暑で数百人が体調を崩していた。
大会は1日に始まった。主催の世界スカウト機構(WOSM)によると、中高生を中心に4万人近い参加者が集まり、野外活動やパフォーマンス、ワークショップなどのプログラムが予定されていたが、異常気象に見舞われて変更を余儀なくされた。
WOSMは、韓国政府から参加者全員を早期撤収させるとの正式な連絡を受けたと発表した。台風6号は10日に韓国を直撃するとみられ、最大150ミリの雨が予想されている。
韓国の災害対策当局者によると、156カ国からの参加者約3万6000人を8日午前以降、1000台のバスでソウル首都圏へ避難させる。宿泊先や今後の活動については、首相と地方当局者らが協議するという。
会場ではこれに先立ち、熱波の影響で数百人の若者が体調を崩したほか、発疹や日焼け、虫刺されなどのトラブルが相次いでいた。