ポーランド、ベラルーシとの国境に兵士1万人を移動 ワグネルを警戒
(CNN) ポーランドは隣国ベラルーシと接する東側の国境に、約1万人の兵士を移動させる計画を明らかにした。ポーランドはここ数週間で、ベラルーシを拠点とするロシアの民間軍事会社ワグネルに対して警戒を強めている。
ロシアで反乱を起こしたワグネルの部隊は、ロシアと同盟関係にあるベラルーシに拠点を移している。
ポーランドのマリウシュ・ブワシュチャク国防相は公共ラジオに対し、兵士1万人をベラルーシとの国境に配備すると述べ、4000人は国境警備隊の直接的な支援にあたり、残る6000人は予備兵力にするとした。
その理由としてブワシュチャク国防相は、ポーランドの領空が軍用機2機によって侵犯されたと主張。「ベラルーシのヘリコプターによるポーランド領空の侵犯は、ベラルーシの姿勢からみて看過できない」と述べ、再度の挑発と形容した。
ポーランド・ベラルーシ国境の壁=7月9日/Omar Marques/Getty Images
一方、ロシア国防省が9日に公表した議事録によると、セイルゲイ・ショイグ国防相も西側の国境を増強する計画に言及した。その理由としてポーランド軍の配備増強を非難している。
ベラルーシの隣国リトアニアも、ワグネルの脅威を理由に国境警備を強化している。