ポーランド、数十年で最大規模の軍事パレード 欧州で影響力拡大する中
ポーランドはウクライナやベラルーシのみならず、ロシアの飛び地カリーニングラードとも国境を接する。専門家の間では、ポーランドは大がかりな軍事力の誇示を行うことで、ロシアとベラルーシが理解を迫られるメッセージを送ろうとしているとの見方が出ている。
英王立防衛安全保障研究所(RUSI)の研究員、エドワード・アーノルド氏は「これはある種、ソ連的なやり方だ。ロシアは5月8日に軍事パレードを行い、ベラルーシや北朝鮮、イランもパレードを実施する。彼らの言葉を送り返しているようなものだ」との見方を示した。
一方で、ポーランドは2カ月後に大きな選挙を控える。ポーランド政府にはロシアやその同盟国に能力を誇示するだけでなく、自国民に安全保障への決意を示して安心させようとする狙いもあると、アーノルド氏は指摘する。
軍楽隊も登場/Kacper Pempel/Reuters
与党「法と正義」は冷戦後のポーランドで初となる3期連続の政権維持を狙うが、野党「市民プラットフォーム」連合に対して決定的なリードを保つのに苦労する状況にある。