イエローナイフに山火事迫る、全住民に避難命令 カナダ北西部
準州はイエローナイフなどの住民に対し、18日正午までに避難するよう呼びかけており、車で脱出できない場合は航空機による避難を申し込むよう促した。
イエローナイフの住民は、厚い煙や炎をくぐり抜けながらの避難を強いられている。CNNの取材に応じた女性は「私たちが通った道路の両側で燃えている場所があった」と話し、今回の避難は自分にとって最も恐ろしい経験だったと振り返った。
避難所で所持品を確認する避難者=16日、カナダ・アルバータ州/Jason Franson/The Canadian Press/AP
女性は友人4人と一緒に飼い犬を連れて15日夕にイエローナイフを離れたといい、「車線がまったく見えない場所があり、それが45分続いた。N95マスクを着けていてもほとんど息ができず、胸と肺を痛めた」と証言する。一行は翌朝、目的地に無事到着した。
準州は15日、全域に非常事態を宣言。イエローナイフ市長も森林火災が迫る中で非常事態を宣言した。当局によると、火災は16日夕の時点でイエローナイフから16キロ以内に迫っている。