米メタ、カナダへのニュース配信停止 使用料義務付けの新法に対抗

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メタは、カナダ国内の利用者へのニュース配信を停止し始めたと発表した/Gabby Jones/Bloomberg/Getty Images

メタは、カナダ国内の利用者へのニュース配信を停止し始めたと発表した/Gabby Jones/Bloomberg/Getty Images

ワシントン(CNN) 米IT大手メタ(旧フェイスブック)は1日、カナダ国内の利用者へのニュース配信を停止し始めたと発表した。同国で最近、メタなどのIT企業が報道機関にニュース記事の使用料を支払うよう義務付ける法律が成立したことへの対抗措置としている。

メタは事前にこの対抗措置を予告していた。フェイスブックと傘下のインスタグラムで、カナダの利用者にニュースのリンクが表示されなくなる。同社の報道担当者は、今後数週間で段階的に実施すると述べた。

米グーグルも新法に対抗し、カナダでニュース配信を停止すると表明している。

新法は6月に議会で可決され、年内にも施行される見通し。デジタルニュース市場の公正性を強化し、報道機関の存続を支援する狙いがある。

オーストラリアでも同じく、2021年にニュース使用料の支払いを義務付ける法案が可決され、フェイスブックとグーグルが反発して対抗措置を予告した。その後、同国の報道各社と自主的に契約を結ぶことで解決している。

メタは5月、米カリフォルニア州で提案された同様の法案に対しても、ニュース配信停止の対抗措置を予告。法案は先月、棚上げとなった。

米上院では6月、報道機関がメタやグーグルと取引する際、独占禁止法の適用を外して共同で交渉できるようにする法案の審議が進められた。

メタは1日に投稿したブログで、カナダの法律は同社がニュース配信で不当な利益を得ているとの誤解に基づいていると主張。実際は逆に、報道機関側が閲覧者を増やそうと、自発的にフェイスブックなどを使っていると指摘した。

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