中国、台湾周辺で軍事演習開始
(CNN) 中国軍が、航空機と艦船による合同での哨戒活動並びに演習を台湾周辺で開始した。中国政府はこの動きを台湾の分離独立派に向けた「容赦のない警告」と形容。「外国勢力」との共謀に対して警鐘を鳴らすものだとの見方を示した。
中国人民解放軍東部戦区の報道官によると、今回の哨戒活動と演習の目的は軍艦と軍用機の連携並びに空域や海域を制圧する能力を訓練することにある。国営新華社通信が伝えた。
報道官はまた、演習について、実戦での戦闘力を試すものになると示唆。哨戒活動と演習を通じ、台湾の分離独立派と外国勢力による共謀及び挑発に対して容赦のない警告を発すると付け加えた。
中国共産党は台湾を自国の領土と主張しているが、実際に統治したことは一度もない。中国領として掌握するため、必要なら武力行使も辞さない構えを見せている。
1週間前、中国外務省は米国経由でパラグアイに向かっていた台湾の頼清徳(ライチントー)副総統を非難。頼氏を「徹底したトラブルメーカー」と呼んでいた。同氏は来年予定されている台湾の総統選挙に立候補している。パラグアイは南米で唯一、台湾と外交関係を結んでいる。
中国との関係が緊迫する米国では、バイデン大統領が18日、日韓の首脳を招いて会談を行った。中国に対する懸念を背景に、3カ国が関係強化を図る中での開催となっていた。