ヨルダン川西岸でイスラエル民間人2人射殺 軍が容疑者追う
(CNN) イスラエル軍によると、パレスチナのヨルダン川西岸の町フワラで19日、イスラエルの民間人2人が射殺された。
軍は周囲の交通を遮断し、容疑者を追跡している。
同国の緊急医療団体マーゲン・ダビド公社(MDA)は、同日午後3時すぎに通報を受けて出動した。
死亡したのは60歳と29歳の父子とされる。現場でMDAの医師と救急隊員らが、軍医とともに蘇生処置を実施した。救急隊員によれば、2人は銃で撃たれ、この時点で意識がなかった。
自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの報道官は、この銃撃を「パレスチナ人を守り、占領者(イスラエル)の犯罪に対抗するという約束の賜物(たまもの)」と称賛したが、犯行を直接認める声明は出していない。
イスラエルのネタニヤフ首相は20日の声明で、治安部隊が「殺人者の発見」に努めていると述べ、遺族らに弔意を表した。
フワラは西岸北部の主要都市ナブルスの南郊に位置する町。2月にはイスラエル人入植者の兄弟が射殺され、入植者らによる暴動が起きた。軍はこれを受けて部隊を増派していた。