南ア・ヨハネスブルクの建物火災 死者74人に
31日午前時点の画像は、封鎖された焼け跡に集まる人々の姿を捉えている。割れた窓ガラスや建物周辺に散らばった衣服も写っている。
火災の原因は依然として不明だが、現場に入った当局から意図的な発生を示唆する声は上がっていない。火災は同日午前1時半前後に発生。この時建物内の多くの人は就寝中だった。
南アのラマポーザ大統領は火災を「悲劇」と呼んだ。
現場となった建物は家主に見放され、ギャングなどの集団に渡った物件。「ハイジャックされた」建物と呼ばれるこうした物件はヨハネスブルク中心部で多く見られ、主に移民や他の形態の住居を利用する余裕のない国民に貸し出されている。
「ハイジャックされた」建物から火災が発生した/AP
火災を生き延びた男性はCNNの取材に答え、人の叫び声で目が覚めたと説明。煙の中で一時意識を失いながらも、無事に避難したという。「煙がこちらへ押し寄せてきて、その場に倒れた。そこからのことは何も分からない」と当時の状況を振り返った。
目撃者によれば避難階段の出口が閉鎖されていたという/odirileram/X/Reuters
別の目撃者は、避難経路が閉ざされていたと主張。このため多くの人が煙を吸って亡くなったと述べた。