穀物輸出協定の延長へ、ロシアが二つの要求 トルコ大統領
(CNN) トルコのエルドアン大統領は5日、ロシア・ソチから帰国する機内で、ロシアが、黒海からの穀物輸出に関する協定の延長を認めるために二つの要求を行ったと明らかにした。トルコの国営アナトリア通信が伝えた。
エルドアン氏によれば、要求の一つは、ロシア農業銀行の「国際銀行間通信協会(SWIFT<スウィフト>)」への再接続。もう一つは、欧州の港への穀物輸送に使われる船舶に対する保険だという。
アナトリア通信によれば、エルドアン氏は、ロシアが年間1億2000万トンから1億3000万トンの穀物を輸出していると述べた。エルドアン氏によれば、売却が決まれば、その代金を受け取る必要があるものの、ロシアの金融機関がSWIFTから排除されたため送金が行えなくなってしまったという。
エルドアン氏はさらに、穀物を輸送する船舶には欧州や他の港に商品を輸送するために保険に加入する必要があるものの、現在の制裁のために英国を拠点とする保険会社がそうした船舶に保険をかけないと指摘した。
トルコはこれまでも、国連が仲介した穀物輸出に関する協定の合意形成や延長に関与している。