コンテナ船がオデーサを出港、協定破綻後に設定の「回廊」使う
(CNN) 香港籍のコンテナ船が16日、ウクライナ南部の港湾都市オデーサから出港したことがわかった。ウクライナ当局者が明らかにした。国連とトルコが仲介した黒海からの穀物輸出に関する協定が破綻(はたん)したことを受けて設定された一時的な「回廊」を利用する船舶としては初の事例。
ウクライナのクブラコウ・インフラ相はフェイスブックへの投稿で、コンテナ船が食料など3万トンの貨物を積んでボスポラス海峡へ向かっていると明らかにした。
このコンテナ船は昨年2月にロシアがウクライナへの侵攻を開始して以降、動きが取れなくなっていた。
ロシアは7月、穀物輸出に関する協定から離脱し、ウクライナに向かう船は武器を運んでいる可能性があるものとして扱うと警告していた。
ウクライナ海軍は先週、ウクライナの港に発着する商船のための「一時的な回廊」を設定すると発表していた。しかし、ウクライナ側は、ロシアからの軍事的な脅威と機雷の危険性がすべての航路に残っていることを認めていた。