ロシアの巡航ミサイル攻撃で19人けが ウクライナ西部
(CNN) ウクライナ西部リビウ州に15日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、少なくとも19人が負傷した。負傷者には10歳の子どもが含まれ、民間インフラに大きな被害が出た。
同州のコジツキー知事はSNS「テレグラム」で、ウクライナ軍はウクライナ西部に向けて発射されたロシア軍の巡航ミサイル1発を撃ち落としたものの、その他の6発は迎撃できなかったと明らかにした。
コジツキー氏によると、ロシア軍は午前5時20分から同5時30分に巡航ミサイルでリビウ州を攻撃。「幸い、この攻撃による死者はなかった」と同氏は報告した。
同氏によると、10〜72歳の19人が負傷し、5人が入院。負傷者の大半が割れた窓ガラスで傷や擦り傷などを負った。家屋約40棟が損壊した。
ウクライナ西部への攻撃は東部や南部の前線ほど多くない。
今回の攻撃は、北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるポーランドと、ロシアの重要な同盟国であるベラルーシとの国境で緊張が高まっていることを受けて、ポーランドが過去数十年で最大の軍事パレードを開催している中で行われた。
一方、ウクライナ北西部や中部へのロシア軍による攻撃では少なくとも3人が死亡。ロシア国防省は15日声明を出し、「ウクライナの主要な軍需企業に対して空と海から高精度の長距離兵器で集中攻撃を行った」「攻撃は全て標的に命中した。ウクライナの軍産複合体は大きな損害を被った」などと述べた。
住宅地を標的にした攻撃だったのではないかとの質問に対し、同省はコメントしなかった。ロシア軍は民間インフラを標的にしていることを一貫して否定しているが、それに反する証拠が浮上している。