ロボティネ村からの軍撤退は「戦術的」 ロシア任命の州知事代行
(CNN) ロシアに任命されたウクライナ南東部ザポリージャ州の知事代行は5日、ロシア軍はウクライナ軍にロボティネ村を明け渡した後、村から「戦術的に撤退」したとの認識を示した。
CNNは先日、ウクライナ軍がロボティネ村付近のロシア軍の防御を突破し、現在は一帯での戦果を拡大することに注力していると報じていた。
ロシアが任命したバリツキー知事代行は地元テレビの取材に、ロボティネは「大規模な長期の戦闘の結果、もうほとんど存在していない」と指摘。「この集落が残っているのは地図上だけだ」と述べた。
更地となった村を守るのは得策ではないため、ロシア軍は高さで優位に立てる丘に退却したという。
ロボティネ村がウクライナの南部反攻に持つ戦略的重要性については多くの指摘がある。かつて人口500人の村があった場所は今なお、昼夜を問わず攻撃にさらされている。
ウクライナの情報筋によると、現在のウクライナ軍はロボティネ村付近の拠点を拡大することに注力しており、数キロ東のベルボベ付近で戦闘が行われているという。