モロッコ地震、自力でしのぐしかない山間部の被災者 支援届かず

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ホテルの残骸を見つめる住民ら=モロッコ・ムーレイブラヒム/Ivana Kottasová/CNN

ホテルの残骸を見つめる住民ら=モロッコ・ムーレイブラヒム/Ivana Kottasová/CNN

当局によれば、山間部のさらに奥地では地震発生から48時間が経過しても全く通行できない道路がある。

広大な被災地へのアクセスが困難なため、援助物資の輸送が滞っている。緊急キャンプが設置された場所もあるが、それ以外のアクセスが困難な地域の人々は自活するしかない状況だ。

ムーレイブラヒムよりも高い場所にある村に初めて政府からの援助物資が届けられたのは10日の午前だった。この集落の人口は2000人だが、ほとんど全員が自宅を失った。数十の黄色のテントが、地震によって家に住めなくなった人たちに避難所を提供している。

被災者の女性が近所の人々のためにパンを焼く=10日/Ivana Kottasová/CNN
被災者の女性が近所の人々のためにパンを焼く=10日/Ivana Kottasová/CNN

ムーレイブラヒムには当局によるテントはない。人々は依然として、外の道路や近くの競技場で眠っている。

多くの人々が疲れ果て、心を痛め、感情が高ぶっている。10日の午後には、センシスさんが当局からの連絡を待っていた場所から遠くない路上で乱闘騒ぎが発生した。

10日の夜になり、センシスさんの母親の遺体ががれきから収容された。父親は行方不明のままとなっている。

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