ロシアは「世界への脅威」 ゼレンスキー氏、国連で演説
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、国連総会で一般討論演説を行った。同国に侵攻しているロシアが世界の食料やエネルギーの供給を脅かしており、ウクライナだけでなく多くの国に影響を及ぼしていると指摘し、国際社会に反ロシアでの結束を訴えた。
ゼレンスキー氏が国連総会に対面出席するのは初めて。
同氏は演説で、ロシアによるウクライナ産穀物の輸出妨害で食料価格の上昇、ひいては世界的な飢餓が懸念されており、ロシアは食料供給を武器化していると批判。ロシアが自国産の天然ガスと石油に頼っている欧州各国への供給を止めようとしている点も併せて指摘した。
また、ウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所をロシア軍が占領していることにも言及し、放射能漏れが懸念される状況にあってロシアが原子力も武器化していると訴えた。
一方、ロシアによるウクライナの子どもの連れ去りについては「ジェノサイド(集団殺害)」という言葉を用いてロシアを非難。「ロシアに連れ去られた子どもはウクライナを憎むことを刷り込まれ、家族とのつながりをなくす。これは明らかにジェノサイドだ」と断じた。
「占領された土地でロシアによって数十万という子どもが誘拐され、後に強制的に連れ去られたという証拠がある」などとした。
ゼレンスキー氏は世界各国の首脳を前に、ロシアのウクライナ侵攻がウクライナだけの問題でないことを強調。「侵略者を打ち負かすために団結して行動し、持てる能力とエネルギーの全てをこうした難題の解決に注がなければならない」などと述べ、協調した取り組みを呼び掛けた。