米報告書が中国の情報操作を指摘、中国側は「偽情報」と反発

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中国の情報操作を指摘した米報告書について、中国側は「偽情報」と反発している/Greg Baker/AFP/Getty Images/FILE

中国の情報操作を指摘した米報告書について、中国側は「偽情報」と反発している/Greg Baker/AFP/Getty Images/FILE

(CNN) 米国務省が先週、中国政府の情報操作に関する報告書を出したのに対し、中国側は報告自体が偽情報だと主張している。

米国務省のグローバル・エンゲージメント・センター(GEC)が9月28日に公表した報告書は、中国が年間数十億ドルをかけて情報を操作し、国内外にプロパガンダや偽情報を広める作戦を強化していると指摘した。

また、習近平(シーチンピン)国家主席は「世界の情報環境を形成する」ための活動を「大幅に拡大」していると警告し、中国を軍事上の競争相手、理念や世界の偽情報をめぐる戦いで対抗する主要な相手と位置付けた。

これに対して中国外務省は30日、同センターがグローバル・エンゲージメントという名の下に、プロパガンダの報告書を「ねつ造」したと主張。同センターは偽情報を発信する「認知戦」の司令部だと述べた。

また米国を「うその帝国」と呼び、イラクやシリアの戦争、中国・新疆の人権侵害に対する批判を例に挙げた。

さらに、米国が他国に「偽情報」のレッテルを貼ろうとしても、世界には米国が覇権を維持しようとする「醜悪な企て」を見通す人が増えていると主張。童話「裸の王様」を引用し、米国は「王様の新しい服」にうそを織り込んで他国を汚そうとしていると非難した。

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