アフガンの地震、死者2053人に タリバン政権発表
(CNN) アフガニスタンのタリバン暫定政権は8日、同国西部で7日に発生した地震で2000人以上が死亡したと発表した。
マグニチュード(M)6.3の地震は西部ヘラート州ヘラート市から約40キロ西部で発生。ヘラートはアフガンで3番目の大都市となっている。
タリバン報道官は、この地震による死者の数を2053人と発表した。負傷者は1240人を超え、住宅1320棟が損壊したとしている。死傷者の数はさらに増える恐れがある。
ヘラート州には救助隊が到着し、食料、水、医薬品、衣類などが被災地に送られていると報道官は言い添えた。
揺れはヘラート州に隣接するバドギス州やファラー両州でも感じられ、複数回の余震が観測された。
アフガニスタンは過去に何度も大きな地震が発生し、差し迫った経済危機や飢えの危機が続く中で、何万人もの人々が死亡したり住む場所を失ったりしている。
2021年にタリバンが実権を握って混乱状態の中で米軍が撤退して以来、国際援助団体も多くがアフガニスタンから撤収した。
世界銀行は先週、アフガニスタンの世帯の3分の2が現在、家計を支えるうえで大きな困難に直面しているとの見方を示した。
そうした中で、地震の被害からの復興はさらに難しくなっている。