プーチン氏、米国の政策を批判 イスラエルとハマスの衝突めぐり
(CNN) ロシアのプーチン大統領は10日、イスラエルで起きている衝突について、米国の政策の失敗を示す「明らかな事例だ」と述べた。プーチン氏が、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルに対して行った攻撃について言及するのは今回が初めて。
プーチン氏は「中東で状況が急激に激化しているのを目にしている。これが(イスラエルとパレスチナの間の)あらゆる和解を独占しようとした米国の中東政策の明確な失敗例だということに多くの人々が同意するだろう」と述べた。
プーチン氏はさらに、米国の取り組みは双方が受け入れられる妥協を優先していないと批判し、パレスチナの人々の基本的な利益を考慮することなく考えや圧力を押し付けるものであることが多いと強調した。
プーチン氏は「残念なことに、彼ら(米政権)は双方が受け入れられる妥協点を見つけることに関心はなく、それどころか、どのようにすべきか自分たちの考えを前面に押し出し、双方に圧力を加えていた」と指摘した。
プーチン氏は、米国がパレスチナの人々の基本的な利益を考慮していないとし、独立した主権を持つパレスチナ国の創設に関する国連安保理の決定を履行することが必要だとの見方を示した。
プーチン氏は、民間人の被害を最小限に抑える必要性を強調し、全ての当事者に対して、この目標を優先するよう求めた。