プーチン氏とチェチェン首長、モスクワで会談 ロシア大統領府が映像公開
(CNN) クレムリン(ロシア大統領府)は28日、プーチン大統領とロシア南部チェチェン共和国のカドイロフ首長が首都モスクワで会談する様子を収めた動画を公開した。カドイロフ氏を巡っては、健康状態が悪化しているとの臆測が流れている。
クレムリンがSNSテレグラムで公開した5秒間の動画には、プーチン氏がカドイロフ氏とされる男性と握手を交わす様子が映っている。動画の説明文には「ウラジーミル・プーチン氏がチェチェン首長のラムザン・カドイロフ氏と実務会談を行う様子」とある。
クレムリンの声明によると、両者の会談は経済やチェチェンの社会制度を含む様々な問題について協議するために行われた。
国営テレビ「ロシア24」は、プーチン氏とカドイロフ氏が戦争に言及する場面も放映。プーチン氏はこの中でウクライナで戦うチェチェン人戦闘員を高く評価している。
「戦闘員やその家族によろしく伝えてほしい。前線で戦う要員の家族の支援を含め、あなたが個人的に常にこの問題に関わっていることは承知している。彼らが勇敢かつ英雄的に奮闘していることを確信している」(プーチン氏)
今回の会談は、テレグラム上で2週間にわたりカドイロフ氏の健康状態の悪化に関するうわさが流れる中で行われた。これについてクレムリンはコメントを控えている。
消滅したラジオ局「モスクワのこだま」のトップを務めていた著名なジャーナリスト、アレクセイ・ベネディクトフ氏は先週テレグラムで、カドイロフ氏が腎不全のためモスクワ市内の病院で血液透析を受けていると明らかにした。この情報は公式には確認されていない。