ガザ空爆で国連職員11人死亡、活動継続へ緊急支援呼びかけ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
パレスチナの子どもたち=8日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校/Mohamed Zaanoun/Middle East Images/AFP/Getty Images

パレスチナの子どもたち=8日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校/Mohamed Zaanoun/Middle East Images/AFP/Getty Images

(CNN) 国連のグテーレス事務総長は11日、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区の空爆で、国連職員少なくとも11人が死亡したと発表した。そうした中でも国連は、ガザ地区の人道支援活動を継続するため緊急支援を呼びかけている。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、死亡した職員の内訳は、教員5人と婦人科医、技術者、心理カウンセラー各1人、支援スタッフ3人。中には自宅で家族と共に死亡した職員もいるという。

国連学校の児童や生徒も30人が死亡した。

ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによる奇襲を受け、イスラエルは数日間にわたりガザ地区の空爆を続けている。

イスラエルがガザ地区の「完全封鎖」を命令し、電気や食料、燃料、水の供給を途絶えさせたことで、人道懸念は一層強まった。ガザ唯一の発電所は11日、燃料が底を突いた。

米国とイスラエルは、民間人を脱出させて人道支援物資を搬入するために人道回廊確保の可能性を模索しているが、既に時間切れだと国連は危機感を募らせる。

グテーレス事務総長は「燃料、食料、水などの人命救助物資はガザへの搬入が許されなければならない。今こそ迅速かつ妨げのない人道支援が必要だ」と訴えた。

その間にもガザの国連職員は不眠不休で対応に当たっている。国連が運営する学校には、空爆を逃れた市民のための避難所が開設され、UNRWAによれば計22万人が身を寄せている。

UNRWAは11日、現在の資金では今月末までしか活動を継続できないと述べ、新たに1億400万ドル(約150億円)を緊急に必要としていると訴えた。

人道回廊ができればガザ市民を脱出させるべきかという質問に対して国連報道官は、ガザ地区内の安全な避難所を優先させると返答した。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「イスラエル」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]